ドラ1小笠原 中日高卒入団初の“満額”契約 スカウト部長大絶賛

[ 2015年11月24日 06:30 ]

中田スカウト部長(右)から中日の帽子を被せられ、笑顔を見せる小笠原。左は佐藤スカウト

 中日からドラフト1位指名を受けた東海大相模・小笠原慎之介投手(18)が23日、横浜市内のホテルで仮契約を結んだ。契約金1億円+出来高払い5000万円、年俸1500万円(金額はすべて推定)で合意。契約金の上限が設定された94年以降、高卒選手の“満額”は球団初で、即戦力期待を寄せられた。

 3球団が競合した堂上(06年1位)も、中継ぎ左腕として今季50試合に登板した岡田(09年外れ1位)も、ここまでの評価には届かなかった。同席した中田宗男スカウト部長は「満額にふさわしい投手。力で圧倒できるものがある。普通にやっていれば、間違いなく1軍のマウンドに立っている」と強調。150キロ超の直球を武器に今夏甲子園を制覇した左腕の潜在能力を大絶賛した。

 小笠原にも相応の気構えがあった。「1位指名を受けたことで、恥じないプレーをしないといけないと自分の中で変わった」。開幕1軍入りして新人王を狙うのは当たり前。「そうなればいいですね」と意欲を示したのは17年春開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック出場だ。

 日本代表・小久保監督とは誕生日が同じ縁もあって現役時代からのファン。先の「プレミア12」も「自分がこの立場なら…と想像しながら見た」そうで、ファン目線ではなく選手目線でイメージを膨らませていたというから驚きだ。

 今は走り込みを中心に一日約3時間の個人練習に励む日々。「限界を決めずに上へいきたい。中日といえば小笠原と言われるくらい知名度を上げたい」。竜のエースから日本のエースへ―。最高評価に相応しい大志を抱いた。

 ◆小笠原 慎之介(おがさわら・しんのすけ)1997年(平9)10月8日生まれ、神奈川県出身の18歳。小1から善行スポーツ少年団で野球を始める。善行中3年夏に湘南ボーイズで全国大会優勝。東海大相模進学後は1年春からベンチ入りし、2年秋からエース。今夏チームを45年ぶり2度目の優勝に導いた。1メートル80、83キロ。左投げ左打ち。

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