梨田監督 ダジャレ秘話明かす「ついてきた選手は必ずいい成績に」

[ 2015年11月19日 10:30 ]

ボールに「夢と感動」と記す楽天・梨田監督
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楽天・梨田新監督インタビュー(上)

 2年連続最下位からの巻き返しを図る楽天が18日、岡山県倉敷市で行ってきた秋季キャンプを打ち上げた。梨田昌孝新監督(62)にとっては、チーム再建のプロローグとなった17日間だった。監督として近鉄、日本ハムを各1度のパ・リーグ優勝に導き、5シーズンぶりに現場に戻ってきた12球団最年長指揮官。スポニチ本紙インタビューに来季構想やダジャレ秘話、抱いた夢を語った。(聞き手・徳原 麗奈)

 ――キャンプでは積極的に選手とコミュニケーションを取ってきた。

 「体力の衰えも気力の衰えもない。4年は充電期間という感じかな。逆に元気になって帰ってきたのかもしれない」

 ――63歳で迎える来シーズンは、12球団の監督で最年長。

 「まさか僕が最年長監督とは夢にも思っていなかった。かつては鶴岡一人さん、川上哲治さん、西本幸雄さんと大御所がおられたから。ただ、60代は企業の中では社長や会長をしたりと、一番脂が乗りきっている。それが野球界は60代は要らない、廃棄処分にしろみたいな感じだからね(苦笑い)。まだまだ60代も経験あっていいぞ、味があってたまにダジャレも言うぞと思わせたい。そのためにはある程度、勝つことが大事になる」

 ――ダジャレはいつ頃、どのようなことがきっかけで言い始めたのか。

 「いつ頃からなんだろう。言おうと思っているわけではないがつい出てしまう。多分、僕は頭がいいんだと思う。頭の回転が凄く速い。パッと見て、誰と誰が似ている…とすぐに型にはめる癖がある。例えば池山打撃コーチと錦野旦、銀次と宮里藍とかね。ダジャレも言葉尻の面白いところを次に使ってみて生まれる。近鉄監督時代は嫌がっている選手もいたけど、僕のダジャレに選手もついてこられたら、必ずいい成績を残せるようになる。拒否していたら駄目」

 ◆梨田 昌孝(なしだ・まさたか)1953年(昭28)8月4日、島根県生まれの62歳。浜田高から71年ドラフト2位で近鉄入団。捕手としてベストナイン3度、ゴールデングラブ賞4度に輝き、88年に引退した。通算1323試合、打率.254、113本塁打、439打点、41盗塁。近鉄、日本ハム監督として通算1263試合、645勝594敗24分け、勝率.521。13年WBCで野手総合コーチを務めた。楽天では背番号99。

 ≪楽天監督就任後の主なダジャレ≫

 ◎「日本ハムの杉谷みたいな元気な選手が出てきてほしい。いたらでき“すぎや”」 就任会見で杉谷のようなムードメーカーの誕生に期待を寄せた。

 ◎「オコエに会ったら、いい“お声”を掛けたい」 ドラフト会議で1位指名したオコエへの指名あいさつを翌日に控えての発言。

 ◎「倉敷マスカットスタジアムだけに、来年は“まぁスカっと”勝ちたいね」 秋季キャンプ初日、球場名にちなんだダジャレで意気込む。

 ◎「釜田だけに構った」 秋季キャンプで釜田の球をブルペンで受けた理由を説明。

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