楽天ドラ3茂木で早大4強!7回決勝三塁打 “代名詞”叫びは封印

[ 2015年11月15日 05:30 ]

<早大・愛知大>7回2死満塁、左中間へ決勝の適時三塁打を放つ早大・茂木

明治神宮野球大会第2日・大学の部準々決勝 早大3―0愛知大

(11月14日 神宮)
 高校の部2試合、大学の部2試合が行われた。大学の部は5年ぶりに出場した早大が愛知大を3―0で下し、準決勝に進出。楽天からドラフト3位で指名された3番の茂木栄五郎内野手(4年)が0―0で迎えた7回に決勝三塁打を放ち、逃げ切った。高校の部は敦賀気比と大阪桐蔭が準決勝に駒を進めた。

 投手戦の均衡を破った。0―0の7回2死満塁。早大の3番・茂木は中日に育成で1位指名された愛知大・中川の直球を捉え、左中間へ走者一掃の三塁打を放った。

 「絶好の場面で走者を何としても還そうと。相手はいい投手。点を取れる時に取りたいと思っていた」。3年秋に首位打者を獲得した左の強打者。打席に入る際、投手に向かって「シャー!」と叫ぶルーティンが代名詞だった。だが、楽天に3位指名されて「プレーに注目してほしい」と1日の早慶戦最終打席から封印した。打率・200に沈んだ今秋リーグ戦後は「強くスイングすることだけ考えて」と振り込んだ。その成果を全国の舞台で披露。「叫ぶのに代わる代名詞が欲しい」。直球に差し込まれながら見せた長打力が、これからの「代名詞」だ。

 茂木が最高殊勲選手に輝き、優勝した6月の全日本大学選手権。春秋のリーグ戦も制し、今大会で優勝すれば東京六大学では史上初の4冠達成となる。頂点まであと2勝。茂木は「一戦一戦を大事に戦って勢いをつけたい」と力強く言った。(松井 いつき)

 ▼早大・大竹(雨の中で5安打完封)真っすぐがそれほど走っていなかった。調子が良くない中で抑えるのが自分の長所。

 ▼愛知大・中川(中日から育成1位指名。7回に茂木に決勝三塁打浴び)打たれたのは外角低めの直球。対戦した重信や茂木には(プロで)打たれないようにしたい。

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