金本監督力説!「オフこそ競争」 もうゴルフ&温泉の時代じゃない…

[ 2015年11月14日 06:36 ]

リレー競走で選手とともに盛り上がる金本監督(右)

 オフこそスイッチをオンにしろ! 阪神の金本知憲監督(47)が自身の指導最終日となった13日の秋季キャンプで、若虎たちに「オフこそ競争」とその重要性を訴えた。選手個々に与えたテーマの徹底を、シーズンオフ期間の「課題」として突きつけて安芸を後にした。

 金本監督が、今オフの指導最終日となった。しかし、これで終わりではない。むしろ、ここからが競争の始まりだ。約2カ月に及ぶオフ期間の重要性を説き、今秋で与えたテーマの徹底練習を若手選手たちに「課題」として課した。

 「意識改革として、このシーズンオフの過ごし方も大事なこと。2カ月、丸々あるから。オフは野球の試合が無いだけで、そこが野球人生を左右する。自分がそうだったから。野球人生を大きく左右したので。オフこそ競争ですよ。昔みたいにゴルフに行って、温泉に入ってという時代じゃないから」

 オフは休みじゃない。チーム練習がないだけで、この2カ月間はすべて自分磨きに使うことができる貴重な時間だ。それをゴルフに行ったり、温泉にノンビリ浸かって過ごすのは、あまりにもったいない――。そんな「金本の考え」を若手選手たちに伝えたかった。

 「与えられたテーマ、僕らが考えたことを、キッチリとやれるかどうか。オフは休みじゃないですから」

 監督就任後、知識と経験をフル活用し、若虎の指導に当たった。江越、陽川、中谷、北條、梅野、緒方…。野手陣には、打撃コーチと二人三脚で個々の改善点を指摘し、テーマを与えた。投手陣にも、「専門家ではない」と言いながら、打者目線からのアドバイスを送った。そんな指揮官が課すオフの「課題」は、与えたテーマの徹底練習だ。

 「僕はやっぱり特打とか一回もやらせてもらえなかった経験から、『今に見ておけ』という気持ちがあった時に、シーズンオフが一番(他選手に)追いつけるチャンスと思っていたので。シーズンオフの練習は、僕以上にやっているやつは絶対にいないと思ったくらいやっていた」

 自らの経験を踏まえた言葉には抜群の説得力が宿る。オフにスイッチを切る選手は、戦う集団である金本阪神には要らない。各選手の答えは2月1日にわかる。(惟任 貴信)

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2015年11月14日のニュース