メジャーリーグ 防球ネット増設は困難?「全球場で統一できない」

[ 2015年11月11日 13:41 ]

ファウルボールが直撃した女性ファンは観客席から病院へ搬送される (AP)
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 メジャーリーグのコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏(56)は10日、球場の防球ネット増設について言及した。

 防球ネットはバックネット以外存在しないメジャーリーグでは今季、ファウルボールなどで観客が負傷する事件が相次いだ。4月には折れたバットが観客席にまで飛び、女性ファンが一時、生命の危機に陥るという重篤な事故も発生。マンフレッド氏もシーズン中に「これは全30球団の重大な懸案事項だ」と内野席への防球ネット増設を示唆していた。

 しかし、現在行われているGMミーティングに姿を現したマンフレッド氏はメディアに対し、「これは簡単なことではない」と表情を曇らせた。ネットは全球場に統一したやり方で張ることが前提となるようで、「これは見れば分かることだが、各球場の形状というものはそれぞれ違う。すべての球場に一つのやり方を当てはめるというのは、難しいのではないか」とコメントした。

 12月に行われるオーナー会議において、議題に挙げるとしながらも、マンフレッド氏は「実際に話を進めていけば、これはより複雑化する要素をはらんでいる」とシーズン中とは一転、ネット増設に難色を示していた。

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