年俸19億4300万円提示も…岩隈 QO拒否し複数年契約でマ軍残留か

[ 2015年11月8日 05:30 ]

マリナーズの岩隈(AP)

 大リーグは6日(日本時間7日)、FAになった選手の今季所属球団との独占交渉期間が終了。マリナーズは岩隈久志投手(34)に対し、年俸1580万ドル(約19億4300万円)に設定されたクオリファイング・オファー(QO)を提示した。

 QOを受けたのはメジャー全体で20選手。日本選手では12、13年のヤンキース・黒田(現広島)以来2人目となった。岩隈は13日(同14日)までにオファーを受け入れるかどうかを決めるが、QO制度が導入された12年から昨年までの3年間は、全選手が提示を拒否している。拒否した場合はFAとなり、岩隈争奪戦が展開される。ただし、旧所属球団との交渉は引き続き可能。マ軍のジェリー・ディポトGMは「再契約したいという情熱は変わらない」と優先事項に挙げ、岩隈も愛着あるマ軍への残留が基本線だけに、複数年契約で合意する可能性もある。

 また、独占交渉期間終了を受け、7日からはFA選手と全ての球団の交渉が解禁。日本選手では青木、川崎がFAとなっている。

 ▽クオリファイング・オファー(QO) 12年に導入されたFA移籍に伴う旧所属球団への補償制度。規定額は毎年変動し、その年の年俸上位125選手の平均額を次年度の年俸として提示。各球団は同オファーを提示することで、その選手が他球団に移籍した場合に見返りとしてドラフト上位指名権を得ることができる。選手側は規定額での契約を拒否した場合でも旧所属球団と引き続き交渉することができる。

続きを表示

2015年11月8日のニュース