高橋建氏 響いた金本監督の言葉!阪神2軍投手コーチ就任

[ 2015年11月8日 05:30 ]

2軍投手コーチに就任した高橋氏は抱負を語る

 阪神・高橋建2軍投手コーチ(46)が7日、西宮市内の球団事務所で就任会見に臨み、メジャー流で左腕を育成したい意向を示した。背番号は72。これで阪神の来季コーチ陣が全て発表された。

 広島で通算70勝を挙げ、2009年に大リーグ・メッツで中継ぎとして28試合に登板し防御率2・96の成績を挙げた高橋2軍投手コーチが、指導でもメジャー流を導入する意向を示した。

 「日本は投げ込みが伝統的にある。アメリカでは投げ込みをNGとする部分もあった。アメリカにちょっとでも携わった人間として、人によって合う合わないがあると思うので、うまく組み合わせられたら」

 目指すのは個々の適正を見極めながらの柔軟な対応での左腕育成。「今はフラットな状態なので、名前を挙げられない」と個人名を出すことは避けたが「左であるがゆえに器用貧乏で終わってしまうケースが多い。信念を持って先発ローテーションやセットアッパーの座をつかんでほしい」と若虎にエールを送った。

 10年を最後に16年間の現役生活にピリオドを打っており、5年ぶりの現場復帰となる。コーチ就任にあたり、広島でチームメートだった金本監督の存在が大きかった。先月末に電話で「チームは広島ではないけどアメリカに渡るよりはラクだろ?一緒に頑張らないか」と誘いを受け、決断したことも明かした。「好きだった方の言葉が響きました。どこかでカープのユニホームを着たいというのがあったので、金本さんという存在がなかったら、お断りしていたのでは」と振り返った。

 「せっかく左投げに生まれたので、何とか生かせられたら」。9日から鳴尾浜球場で指導を開始する。 (柳澤 元紀)

 ◆高橋 建(たかはし・けん)1969年(昭44)4月16日生まれ、神奈川県出身の46歳。横浜、拓大、トヨタ自動車を経て、94年ドラフト4位で広島入団。08年オフ、FAでブルージェイズとマイナー契約。40歳の09年にメッツでメジャーデビューした。10年広島に復帰し、同年限りで引退。日本通算は459試合で70勝92敗5セーブ、防御率4・33。メジャー通算は28試合で0勝1敗、防御率2・96。

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