沢村 侍魔神イケる!3人でピシャリ、コーチ絶賛「凄く良かった」

[ 2015年11月7日 05:30 ]

<日本・プエルトリコ>侍魔神だ!6番手でマウンドに上がり力投する沢村

強化試合 日本3―2プエルトリコ

(11月6日 ヤフオクD)
 試合後のヤフオクドームの通路。侍ジャパン・沢村らしいハキハキとした大声が響いた。リリーフとして完璧な役目を果たし、素直な気持ちを吐き出した。

 「無事終わって良かった。結構、実戦感覚が空いたので確かめられて良かった」

 10月17日のCSファイナルS第4戦(神宮)以来の実戦マウンド。6番手で1―2の8回からマウンドへ上がると、鬼気迫る表情で立ち向かった。先頭打者に粘られたが、7球目に146キロの高速フォークで空振り三振。次打者を150キロ直球でバットをへし折り遊飛に仕留めると、最後は148キロ直球で完全に詰まらせ三飛で3者凡退に打ち取った。最速は151キロをマーク。直球に強いプエルトリコ打線を力でねじ伏せ「まだまだ。これからもっともっと上げたい」と頼もしかった。

 小久保監督は、守護神については状況や場面に応じた「日替わり制」の方針を示している。今回のメンバーでは、沢村を含め、山崎康、増井、松井裕の所属チームで抑えを務める4人がその「候補」だ。強化試合2戦を通じてそれぞれ1イニングずつ登板し、増井は失点。松井裕、山崎康は無失点も、いずれも得点圏に走者を置く内容で不安を残した。沢村の「抑え起用」について問われた鹿取投手コーチは「可能性は十分ある。凄く良かったよね」と絶賛。巨人では今季から抑えに転向し、球団歴代3位の36セーブを挙げた剛腕が「侍の守護神」へ猛アピールに成功した。

 「世界一を目指して頑張りたい。(日本代表として)背負っているものが違う」と沢村。同じ88年世代の前田健、秋山、坂本らに負けていられない。8日の開幕・韓国戦へ、剛腕の準備が整った。 (柳原 直之)

 ▼山崎康(9回から登板して無失点)緊張した。ツーシーム?コースに投げ切れれば十分に使える。

 ▼小川(慣れない中継ぎで1回無失点)捕手と意思疎通をしながら投げていきたい。

 ▼牧田(1回無失点)感触的にはいつもと変わらなかった。

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2015年11月7日のニュース