ラミちゃん監督 内角攻めろ!実はデータ魔、与死球最少から意識改革

[ 2015年11月7日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を見つめるラミレス監督。手前は高城

 DeNAは6日、鹿児島県奄美市で秋季キャンプを開始し、ラミレス新監督が本格始動。最高気温26度の温暖な気候の中で背番号「80」のユニホーム姿を初披露し、今季リーグワーストのチーム防御率3・80に終わった投手陣の立て直しへ初日から動いた。

 午後2時すぎにブルペンへ向かうと、右打者を想定して三嶋に「内角直球、内角カーブ、外角にストライクからボールになるスライダー、最後は外角いっぱいの直球を投げてくれ」と指示。万谷には「内角ツーシーム、内角フォーク、外角スライダー」と要求した。

 現役時代に谷繁(中日監督)、矢野(阪神1軍作戦兼バッテリーコーチ)ら対戦球団の捕手の配球をDVDで分析し、外国人史上初の2000安打を達成した。「良い球があっても配球が悪かったら成功しない」と相手を抑える配球術は打者目線で熟知している。万谷は「内角のフォークは今までない配球で驚いたけど、投球の幅が増える」と声を弾ませた。

 秋季キャンプ初日前夜のバッテリー会では「ブルペンの投球は内角の配分を全体の70、80%にしてくれ」と通達していた。今季の与死球はリーグ最少の29。内角を攻めきれず、外角中心の配球で痛打を浴びるケースが目立った。「恐怖心を植え付けることが大事。今日はあんなに内角を突く三嶋を見たことがなかった。良かったよ」と称えた。

 監督になる夢をかなえてくれたDeNAに感謝の気持ちは強い。この日は宿舎で、鏡に映るユニホーム姿を見て誓った。「背番号の80は来年必要な(白星の)数字。胸の前にある文字(BAYSTARS)を良いところに連れていきたい」。98年以来18年ぶりのリーグ優勝へ、ラミ流の意識改革は始まったばかりだ。 (平尾 類)

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