阪神・西岡 覚悟の残留宣言 二塁志願も「どこでもやります」

[ 2015年11月7日 05:30 ]

来季も阪神でのプレーを決意した西岡

 阪神の西岡剛内野手(31)が6日、甲子園球場に隣接するクラブハウスを訪れ、来季も猛虎の一員としてプレーすることを明かした。シーズン終了から約1カ月を経て、金本新監督の下で再起を目指す決意を固めた。取得条件を満たしている海外フリーエージェント(FA)権は行使しないことが濃厚だ。

 「来年も阪神のユニホームを着たいということは、もうすでに伝えている。それ(FA権の行使)は球団と話している」

 移籍3年目の今年は5月下旬に右肘内側側副靱帯損傷で長期離脱。シーズン終盤には代打要員として復帰したが、万全の状態にはほど遠く、わずか50試合の出場で打率・262、2本塁打、14打点とチームに貢献できなかった。

 現在は右肘の状態も上がっており、「もう大丈夫。投げている。2月1日に万全で入っていけるように練習している」と順調な回復を強調。すでに甲子園球場などで本格的なトレーニングも開始している。

 注目されるのは来季のポジションだ。今季は三塁で44試合に出場したが、来季は再び二塁で勝負する決意を固めている。10月20日に行われた金本監督との面談でも、二塁での再挑戦を志願した。

 指揮官も本人の意向を了承しており、来春は二塁手として挑戦させる方針だ。ただ、同じポジションには上本、大和と強力なライバルが多く、し烈なポジション争いとなることは必至。敗れればベンチスタートに甘んじる可能性もあるが、「ポジションに関しても言われたところでやる。どこでもやります」と並々ならぬ決意を示した。

 推定年俸1億8000万円からの大幅ダウンも覚悟している。「2月1日に元気な姿を見せられるように」。プロ12年目は金本新監督の下でプレーする。どん底からの完全復活を目指す背番号7は早くも燃えている。 (山本 浩之)

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2015年11月7日のニュース