松井氏、由伸監督アシスト!春季キャンプ参加前向き「かばん持ち以外…」

[ 2015年11月3日 05:40 ]

野球教室を開いた松井氏

 宮崎で「MTコンビ」再結成だ。巨人OBの松井秀喜氏(41)が1日(日本時間2日)、米ロサンゼルス近郊で野球教室を開催。高橋由伸新監督(40)へエールを送り、来年の春季キャンプ参加に前向きな姿勢を示した。高橋新監督は尊敬する先輩からの心強い言葉に感謝。98~02年に同僚で、強力クリーンアップを形成した2人の共演は大きな話題を呼ぶとともに、日本一奪回を目指す選手たちも大きな刺激となりそうだ。

 約8800キロ離れた地で奮闘する後輩へ、松井氏らしい言葉を送った。ロサンゼルスで行われた野球教室の終了後。高橋新監督が迎える来年2月の春季キャンプについて聞かれ、こう口にした。

 松井氏 彼のかばん持ち以外だったら、やりますよ。それはちょっとやりたくない。

 全面協力する気持ちを示しつつも、気心の知れた戦友だからこそジョークを交えたメッセージ。高橋新監督は川崎市のジャイアンツ球場で秋季練習の第3クール初日を見守った後、その言葉を伝え聞いた。思いを受け止め、負けじと笑みを交えながら応戦した。

 高橋新監督 松井さんのタイミングもありますが、かばん持ちも含めて依頼を検討したいです。

 98~02年の5年間、2人は最高のチームメートであり競争相手だった。1歳年上の松井氏が「長打力以外は向こうが上。数字で負けられないという思いが出た」と現役時代に唯一、ライバルと意識した存在が高橋新監督だ。高橋新監督も3番と4番、右翼手と中堅手として間近で刺激を受けてきた。先月26日の監督就任会見では「5年間ずっと、すぐ隣で何をするにも学んできたことが大きな成長につながった」と語り、就任を電話で報告したことも明かした。

 松井氏は新監督へ「プライベートでは友人だし頑張ってほしい。彼の思うような監督になって、彼の思うようなチームにしていってほしい」と訴えた。その上で、来春のキャンプも「そういう話があれば考えます」と前向きな姿勢を口にした。

 高橋新監督も「ありがたいお話です。もし(春季キャンプに)来ていただけるのであれば、選手の刺激になりますし、ファンの方も喜ぶでしょう」とラブコール。松井氏は臨時コーチとして指導した昨春キャンプで、フリー打撃の実演指導も行っている。松井氏の打撃技術、知識が注入されることで、今季貧打に泣いたチームが変わる期待が高まる。

 ≪松井氏の巨人春季キャンプでの指導≫

 ☆14年 臨時コーチとして1月31日に宮崎入り。初日の2月1日から精力的に動き、大砲候補の大田にアドバイスを送り、居残り特打を行う亀井のため打撃投手も務めた。9日にはフリー打撃を実演し、22スイングで135メートル弾を含む5発の柵越え。長嶋終身名誉監督とも再会を果たした。

 ☆15年 2月3、4日にOBとしてスーツ姿で訪問。初日は2軍キャンプ地も訪れ、新人・岡本に熱視線。2日目はコーチ初仕事としてフリー打撃のタイムキーパーを務めた高橋由を「ストップウオッチを押す姿も様になっていましたよ」とちゃかす場面もあった。翌5日からはDeNAキャンプ視察のため沖縄に向かった。

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