バーネット感謝の置き土産 ポスティングで史上初の米球界復帰へ

[ 2015年11月3日 05:30 ]

会見に臨むバーネット(左)。右は小川SD

 ヤクルトのトニー・バーネット投手(31)が2日、ポスティング・システムを利用して米球界復帰を目指すことを表明した。

 「夢に描いていたMLBに挑戦するチャンスを頂いて感謝している」。バーネットは成田空港からの帰国を前に、都内の球団事務所で会見。自由契約ではなく移籍金が発生する同制度を選んだ理由を「ただ単にさよならというのではなく、お世話になった感謝の気持ち」と説明した。チームは譲渡金を50万ドル(約6000万円)に設定し、5日にもNPBに申請を行う予定。その後、同額を支払う意思のある米球団と交渉が可能になる。

 バーネットは06年ドラフト10巡目でダイヤモンドバックス入り。09年まで米マイナーでプレーし10年にヤクルト移籍。今季は41セーブで14年ぶりのリーグVに貢献するなど6年間で260試合に登板し、97セーブを挙げた。外国人選手のポスティング・システム利用は99年のケサダ(広島)らの例があるが、いずれも広島がドミニカ共和国に設立したアカデミーから日本球界入りしていたもの。大リーグ球団から日本球界入りし、同制度で大リーグ復帰を目指すのは史上初となる。

 「本人の希望。戦力的にはダウンになるが、会社としてはありがたい」と小川淳司シニアディレクター。米球団との交渉が不調に終わった場合に備え、引き続き残留要請する意向を示した。

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2015年11月3日のニュース