ロイヤルズ 就任6年目で頂点の指揮官「選手が闘争心を見せた」

[ 2015年11月2日 15:54 ]

ロイヤルズをワールドシリーズ制覇に導いたヨースト監督(左)とMVPを獲得したペレス捕手 (AP)

ワールドシリーズ第5戦 ロイヤルズ7―2メッツ

(11月1日 ニューヨーク)
 ロイヤルズが1985年以来、30年ぶり2度目となるワールドシリーズ制覇を果たした。

 乾いたミットの音がメッツファンの大多数が席を立ったシティ・フィールドに響き渡った。シーズン途中から故障のホランドに代わって守護神を務めたデービスがフローレスを見逃しの三振に切って取り、歓喜の瞬間を迎えた。

 昨年はジャイアンツの前に第7戦で惜しくも敗れた頂上決戦。2年連続で同じ舞台に戻ってきたロイヤルズナインは4勝すべてに逆転勝ちを収める粘り強さを見せた。

 「みなさんがご覧いただいた通りです。選手たちは毎試合、闘争心を見せてくれました」。そう選手たちをねぎらうのは就任6年目でついにチームを頂点へと導いたヨースト監督。「マイナーで実績を収め、メジャーへと上がってきた彼らは、選手としてだけでなく、人間として素晴らしく成長した」とコメントを続け、周囲に笑顔を振りまいた。

 メジャーでは他球団から選手を補強してチームを編成することが多いが、ロイヤルズはレギュラー陣のほとんどが生え抜きの選手。今ワールドシリーズのMVPを獲得したペレスもその一人だ。捕手がワールドシリーズMVPを獲得するのは史上2人目。「信じられない気分。ここまでこられてうれしい。自分たちには今年、何か特別なものがあると信じてプレーしてきた」と喜びを爆発させた。

 名前のサルバドールは祖国ベネズエラの母国語であるスペイン語で「救世主」の意。まさにチームの救世主となったペレスは「神に感謝、みんなに感謝、いただけたチャンスに感謝したい。これからお祝いだよ」と白い歯を見せた。

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