【侍小久保監督インタビュー】若さを前面に リーダーに松田指名

[ 2015年11月2日 11:20 ]

「プレミア12」に向け気合を見せる小久保監督

 日本と台湾で共催する初の国際大会「プレミア12」が、8日の日本―韓国戦(札幌ドーム)を皮切りに開幕する。侍ジャパンの小久保裕紀監督(44)にとって、13年10月の就任以来、初の真剣勝負の舞台となる。世界一を目指し、チーム構想から今大会に懸ける思いを聞いた。代表メンバーは2日に福岡市内に集合し、直前合宿をスタートさせる。(聞き手・倉橋 憲史)

 ――開幕まで1週間。チームのスローガンは。

 「若さでしょう。若い選手、若い監督で、世界一を目指していく。はつらつさを出していきたいですね」

 ――チーム編成を踏まえた上で目指す野球は。

 「投手が日本の一番の売りだということは変わらない。藤浪は残念ながら出られませんでしたが、先発ピッチャーが鍵を握るのは当然。先発がしっかりゲームをつくることがないと勝ち上がってはいけない」

 ――チームリーダーとして期待した内川が肋骨を骨折した。

 「非常に痛いですよ。松田が年齢的にも中堅クラスですし、松田がホークスでやっている通り、引っ張ってほしい。ちょっとはしゃぎすぎで、ベンチから出過ぎなところはありますが(笑い)」

 ――山田、中田、中村らを中心とした得点力は。

 「日本(ミズノ)の球を使うことは利点だと思いますし、メジャー公式球を使うWBCとは違うと思う。しかし、普段対戦したことのないような動く球であったり、初めて見る投手ばかり。山田にしろ、中村にしろ、シーズンで長打を打った選手がその通り出せるかと考えると計算に入れてしまうと苦しくなる」

 ――打順を考える上でポイントは。

 「2番かなという気がする。最近の野球を見ても、ヤクルトの真中監督が代表的ですが、すぐには送りバントをしない。川端で今年は勝ち上がってきたところがある。僕の場合は、ダイエー(現ソフトバンク)に入った時に、2番に山本和範さんがいて、いい形で得点していた記憶がある。打順を組む時のポイントにしようと思っている」

 ――内野は中田、山田、松田、坂本。外野は筒香、秋山あたりが先発に入ると思うが。捕手は。

 「セとパの投手で使い分けると思う」  

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