【田淵幸一氏大分析3】ソフトB 一貫したスカウト体制が強さの秘密

[ 2015年10月30日 11:33 ]

<ヤ・ソ>新人監督日本一だ!ナインに胴上げされるソフトバンク・工藤監督

SMBC日本シリーズ2015第5戦 ソフトバンク5-0ヤクルト

(10月29日 神宮)
 ソフトバンクの強さの要因 走攻守にソツのない野球。私が思うのは、チームづくりの根源は監督やフロントではなくスカウトの目。ソフトバンクの選手を見れば一目瞭然だが、基本的に投手は球速145キロ以上のパワーピッチャーを獲り、野手は足が速い選手をスカウトする。

 だからこそ投手陣は先発、中継ぎ、抑えと全てにパワーピッチャーがそろい、柳田、今宮など守備範囲の広い選手でセンターラインを固めている。

 層の厚さという点で言うと、5戦で高谷、細川、鶴岡と3人の捕手がスタメンマスクをかぶった。レギュラーシーズンを勝ち抜くには固定された正捕手の存在は絶対条件だが、短期決戦で日替わり捕手は意外な効果ももたらした。ヤクルト・中村のインサイドワークがある程度読まれていたのとは対照的に、第4戦で細川が同じ球種を続ける大胆なリードをしたことで、鶴岡に代わった第5戦もヤクルトの打者が疑心暗鬼に陥っていたという印象も受けた。

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2015年10月30日のニュース