監督就任要請から3日で決断…巨人・高橋由の頭にあった“配慮”

[ 2015年10月24日 06:17 ]

今季は外野手兼任打撃コーチとして原監督(右)を支えた高橋由

高橋由伸、第18代巨人軍監督に就任

 球団は2期12年にわたった原監督の後任の条件を「この人なら、とファンの納得する形で決めたい。原野球を継承して、新しい風を吹きこんでくれる人」(白石オーナー)と掲げていた。深刻な打撃不振でリーグ4連覇を逃したチームの再建は並大抵のことではない。さらに、球団は所属選手3人が野球賭博をした問題で大逆風の中にいる。

 高橋由は原監督の下でプレーし、今季は兼任コーチとして帝王学に触れた。そして、選手として打席に向かえば今でもチーム一の大歓声が湧き起こる。球団内では早くから高橋由を推す声が上がっていたという。
 
 就任要請から3日。それでも、決して簡単に出した結論ではない。24日に開幕を控える日本シリーズへの配慮は常に頭にあった。現役への未練を断ち、長期的視野で立て直しを図る巨人の先頭に立つ。高橋由が不退転の覚悟を決めた。

 【巨人新監督決定まで】

 ▼9・14 白石興二郎オーナーが、原監督との来季以降の契約について「それはもう、(シーズンを最後まで)見てからの話でしょう」

 ▼10・5 原監督が読売新聞東京本社を訪れ、渡辺恒雄球団最高顧問らに2位に終わったシーズンの報告を行う。自身の去就については「その話は全く出ませんでした」

 ▼10・17 CSファイナルSに敗れ、試合後に原監督が「そろそろ潮時だな、と」と辞意を表明

 ▼10・19 原監督の辞任が正式に受理される。退任会見を行い「巨人軍は永遠に不滅」

 ▼10・20 次期監督候補として、高橋由に一本化されていることが明らかに。都内ホテルで久保博球団社長らから就任要請を受け「大変光栄な話」。さらに「(要請を)受けるということになるのであれば、兼任はないのかなとは思う」と「監督専任」で臨む考えを明かす

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