【ドラフト総括】各球団の戦略明確に ソフトBは全6選手が高校生

[ 2015年10月23日 09:00 ]

ヤクルト1位指名、東洋大・原はヤクルトと部員に囲まれ笑顔を見せる

プロ野球ドラフト会議

(10月22日)
 昨年よりも7人多い88選手が指名を受けた。今年は各球団の戦略が、分かりやすい年になった。即戦力投手の複数指名に成功したのは3球団。

 DeNAは今永を一本釣りしただけでなく、ともに先発ローテーション入りが期待できる152キロ右腕の熊原を2位指名。広島は岡田の単独指名に続いて、社会人で経験を積んだ大型右腕の横山を指名した。日本ハムは1位抽選で2度外したが、上原、加藤、井口とタイプの異なる3投手を上位に集め、立て直した。

 戦力が充実するソフトバンクは将来性を重視して全6選手が高校生。梨田監督が就任した楽天は4位までセンターラインの野手を指名する思い切った策に出た。ヤクルトは高山の外れ1位で即戦力投手の原に方針転換。ウエーバー順が12番目だっただけに、事前のシミュレーションが徹底されていた。巨人は鈴木の後釜として足のスペシャリスト・重信を、阪神は課題の捕手確保へ、インサイドワークにたける坂本をともに2位指名。他球団の予想を上回る順位で、補強ポイントを確実に埋めた。 (アマ野球キャップ・川島 毅洋)

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2015年10月23日のニュース