ソフトBドラ1高橋 工藤監督に弟子入り熱望「努力したい」

[ 2015年10月23日 05:30 ]

ソフトバンクの1位指名が決まり、後輩たちに胴上げされる県岐阜商・高橋純平

プロ野球ドラフト会議

(10月22日)
 中日、日本ハム、ソフトバンクと今ドラフト最多の3球団が競合した高橋の抽選。しばしの沈黙の後、ソフトバンク・工藤監督が左手を高々と上げる。硬い表情でモニターを見つめ続けた高校No・1右腕はようやく頬を緩めて「自分もドキドキしていた。野球と違った緊張感があった」と相好を崩した。

 報道陣が詰めかけた記者会見。心はもうソフトバンクの一員だった。目標は将来のエース。最速152キロ腕は「小さい頃からの夢だったプロ野球選手としてのスタートラインに立てて、うれしい。1年でも早く1軍マウンド、エースになれるようにしたい」と思いを語った。

 ソフトバンクは24日からの日本シリーズで日本一連覇を狙う。武田、バンデンハーク、中田、摂津ら先発投手陣の層は厚いが、その中でも輝きを放ってみせる。「レベルの高いのは間違いない。その中に埋もれることのないように、前向きに努力していきたい。チームになじんで、自分のパフォーマンスを最大限、生かせるようにアピールしたい」と活躍するビジョンを描いた。

 現役時代に224勝を挙げた工藤監督の指導を仰ぐことになり「元投手の監督の下で野球をできるのは楽しみ。プロでどうしたら勝てるのかを学びたい」と早くも「弟子入り」を熱望した。目標の投手は広島の前田健だ。「球団のエースで侍ジャパンのエース。目指す姿」。将来的なメジャー挑戦についても「段階を踏んでいったら見えてくる。夢として考えている」と話した。

 「自分が投げることによって、ファンを熱くさせたい。感動を与えられるように」と、最大の注目を集めた右腕は決意を固めた。

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2015年10月23日のニュース