今季14発男が“確変”!メッツ・マーフィー6戦連発でWS決めた

[ 2015年10月23日 05:30 ]

<カブス・メッツ>リーグ優勝を決め、歓喜のブルージェイズナイン(AP)

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 メッツ8―3カブス

(10月21日 シカゴ)
 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦が21日(日本時間22日)に行われ、メッツがカブスに4連勝して00年以来15年ぶりのワールドシリーズ進出を決めた。ダニエル・マーフィー内野手(30)がポストシーズン史上初の6試合連続本塁打を記録しMVPに。両軍にまつわる「マーフィーの法則」が、カ軍が15年にワールドシリーズに勝つという描写がある映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」の予言を抑え込んだ。

 マーフィー本人が目を丸くしていた。8回にダメを押す中堅右への2ラン。04年のベルトラン(当時アストロズ)を抜くポストシーズン新記録の6試合連続本塁打だけでなく、4安打2得点で文句なしのMVP。「本塁打はチェンジアップを待ってたが、なぜ直球を打ったのか、自分でも分からない」と上気した顔で首をひねるばかりだった。

 メ軍ヒーローの名前はカブスの有名な「ヤギの呪い」と重なり注目を集めた。1945年ワールドシリーズでヤギを連れた客が入場を断られ、二度とカブスは同シリーズに出られないと言い放ったのが呪いの由来。そのヤギもマーフィーという名前だったというが、話はそこにとどまらない。

 69年にメ軍はナ東地区で2位カ軍を振り切り優勝し、ワールドシリーズ初制覇へつなげたが、当時のGMがジョニー・マーフィーで、専属アナウンサーがボブ・マーフィー。カ軍は84年リーグ優勝決定シリーズでパドレスに敗れたが、その球場はジャック・マーフィー・スタジアムだった。

 今季の14本塁打が自己最多で、ひょう変したマーフィーは「ヤギの名前のことはユニークな一致だね。でもなぜ急にこんなに打てたのか説明できない」と話すが、メッツの成功にも、カブスの敗北にも、不変のマーフィーの法則が存在した。 (奥田秀樹通信員)

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