鈴木長官「悔しい気持ちでいっぱい」 巨人2投手賭博発覚に

[ 2015年10月21日 19:51 ]

 スポーツ庁の鈴木大地長官は21日、日本野球機構(NPB)の調査で新たにプロ野球巨人の2選手が野球賭博を行っていたことが発覚したことを受け、「大変遺憾に思っている」と懸念を示し「さらに詳しい調査をして、早く健全な形を取り戻してほしい」と述べた。愛知県豊田市で報道陣の取材に応じた。

 近年、国際オリンピック委員会(IOC)が国際刑事警察機構(ICPO)と連携して違法な賭博行為の対策を強化するなど、スポーツ界では不正防止に向けた取り組みが進んでいる。同長官は「日本のスポーツ界として懸念すべきこと。悔しい気持ちでいっぱい」と語った。

 2020年東京五輪の大会組織委員会は野球を追加種目としてIOCに提案しており、賭博問題の拡大による影響も懸念される。組織委の武藤敏郎事務総長は「事実の究明と(球界の)自浄を期待したい」と指摘し、別の幹部は「東京はクリーンな大会を実現することへの期待が高い。根絶が必要だ」と訴えた。

 日本オリンピック委員会の平岡英介専務理事は「もし(問題が)広がるようなら、五輪の種目として復活しようというところで非常にマイナスなイメージになる」と心配し「(処分などは)できるだけ早く対応していただきたい」と求めた。

 遠藤利明五輪相は「言語道断で許せない行為だ。巨人としてもしっかり調査してもらいたい」と強調。馳浩文部科学相は「事実関係が明らかになることを願っている」と話すにとどめた。

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2015年10月21日のニュース