巨人 笠原、松本竜も野球賭博に関与 バカラや麻雀でも賭け

[ 2015年10月21日 11:42 ]

巨人・笠原将生投手(左)と松本竜也投手

 プロ野球巨人から福田聡志投手(32)が野球賭博に関与していたとして告発を受けて調査を行っている日本野球機構(NPB)の調査委員会は21日、発端となった福田に加え、新たに笠原将生投手(24)と松本竜也投手(22)が関与していたことを発表した。

 福田と笠原はマージャンやバカラでも賭けを行っていたことが分かった。調査委は1カ月以内に最終報告を行う。NPBの関係者によると笠原と松本竜は認めているという。

 笠原は08年に福岡城東高からドラフト5位で巨人に入団した右腕投手。12年に1軍で初勝利を挙げ、13年は開幕からベンチ入りし、30試合に登板して4勝をマークした。14年は2勝で今季は20試合に登板し、勝ち負けなしで防御率は6・16だった。

 松本竜は香川・英明高から11年ドラフト1位で巨人に入団。身長1メートル93の大型左腕として期待されたが、肋骨を骨折するなど、今季まで1軍登板はない。

 5日に福田が野球賭博に関与していたと発表。同僚の笠原将生投手(24)から紹介された知人との間で夏の甲子園大会、巨人の試合を含むプロ野球、大リーグの試合を対象に賭けをしていた。

 巨人は選手全員から聴取を行い、福田が賭博に関与していたとして7日に熊崎勝彦コミッショナーに告発。八百長行為はなかったとして、巨人は永久失格の可能性のある野球協約第177条の不正行為ではなく、出場しない試合に賭けることを禁じた180条に基づいての告発となった。

 告発を受け熊崎コミッショナーは「広い視野で多角的に調査する。ご迷惑をお掛けしたファンや関係者に応える」とし、日本野球機構(NPB)の調査委員会で(1)共謀による試合の勝敗への関与の有無(2)組織的な背景の有無(3)知人が賭博常習者か(4)反社会的勢力や暴力団とのつきあいの有無―などを徹底調査すると説明した。既に調査は開始しており、1カ月から1カ月半で処分案を提示する予定。

 球界では1969年に野球賭博が絡む八百長行為に西鉄(現西武)の選手が関与した「黒い霧事件」が発覚。当時の池永正明投手が永久追放となった。NPBによると、以降は野球賭博などの有害行為で野球協約に基づいて処分が下されたことはない。

 ▼巨人・久保博球団社長の話 野球賭博をしていた選手が3名に上り、痛恨の極みです。プロ野球ファンの皆さま、関係者の皆さまに深くおわびします。コミッショナーが下す処分が決まった時点で、球団としても厳しい処分を行います。二度とこうしたことを起こさないよう全力で取り組む所存です。

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