金本監督 就任会見での一問一答「ワクワクするチームを」

[ 2015年10月20日 05:30 ]

にこやかに質問に答える金本監督

 【阪神・金本新監督に聞く】

 ――今の率直な気持ちを

 「不安と希望がかなり入り交じっています。今希望というか、やってやろうという強い気持ちがあります。最初は不安の方がおおきかったんですけど、新聞を見たり、報道を見たりして、なんとかこのチームを強くしたい、今はそれしか思ってないですね」

 ――就任を決断した理由は

 「ほんと、結構悩んだですけど、球団はじめ、フロント方々が、とにかく1回壊してでも立て直したいと。そういう熱意を受けまして、熱意に応えようと。意気に感じて、受けました」

 ――どんなチームを目指すか

 「やっぱり、見ていて面白い、わくわくするようなチームづくりを。監督とコーチ、選手、一軍も2軍も、フロントも全部がひとつになって結束して、結束力のある戦う集団、チームを作っていきたいと思います」

 ――現役時代、緊迫した試合が好きだといっていた。どんな試合が理想か

 「やっぱり、2―1、3―2、1―0。こういうひとつのアウト、ひとつのプレー、ひとつの塁。それがすごく大事になるような、そこをちゃんとクリアできる。やることをやれる。そして勝つ。そういう試合をやりたいです」

 ――チームの現状をどう認識しているか

 「気持ちといいますか。やる気、試合に挑む気。何がなんでも勝つんだという気持ち。そこらへんが少し欠けていたんじゃないかな、という印象を持っています」

 ――気を、どう注入していくか

 「これは、まず自分がそういう気を示して。話をして。何と言うんですか、伝えていくしかないです。どういう手段であっても、伝えていくしかありません」

 ――さまざまな監督の下でプレーした。理想の監督像は

 「勝たせる監督です」

 ――勝つ監督が一番?

 「もちろんそうです」

 ――どれくらいの期間、どんな成果を?

 「やっぱり、1回チームを建て直し再建する、しかも結果をだす。かなり厳しいと想います。時間はかかるかもしれないけど、時間に甘えないように、できるだけ早く結果が出るように。勝ちながらがら再建できるようにしたい、そこを目指していきたいです」

 ――そのための具体案は

 「もう練習ですね。練習と意識です。選手の意識を変えて、練習する。そこだけじゃないですかね」

 ――練習でチームの意識は変わるか

 「普段から野球に対する気持ちをちゃんと変えていけば、おのずと必要な練習がわかってくる。練習といっても、ただやればいいというものではない。ちゃんと考えて、必要性のある、足りないところを補う、自分のいい所を伸ばす。そういう練習をするべきだと思います」

 ――期待の若手は

 「どうしてもタイガースの現状として大砲、ホームランが打てるバッターがなかなか出てこないので。まず、そういうところを見てしまう。今なら江越、横田、陽川ですか。振れる選手に、期待しますね」

 ――そういう選手を練習でしごいていくイメージ?

 「僕だけではなく、コーチの手助けも必要になる。みんなで、目的意識をはっきりもった練習を、たくさんやらせたいと思います」

 ――コーチ陣のキーワードは

 「情熱のあるコーチです。選手を育てる、何がなんでも一人前にするという。練習に付き合うコーチ。そして、僕に付いて来てくれるコーチ(笑い)。そこらへん、すべて気持ちから入ることだと思う。そういう気持ちのないコーチを選ぶつもりはないです」

 ――これから補強、FA、そのためのトレード。どんな要望を

 「実際、まだそこまで考えていません。できれば補強なしで、今の選手で勝っていくのが理想です。そうは言っても結果を求められる。じっくり時間をかけて考えていきたい」

 ――今週、ドラフト会議がある。要望は

 「まだ出していません。急なことだったんで。要望というより、将来楽しみな選手。例えば4番。必ず将来、4番を打てる選手。エースになれる、クローザーになれる。まあまあの選手はトレードとかで補えると思うので。中心となれる選手、そこをメーンでドラフト(指名)したい」

 ――ドラフト会議には出席するのか

 「行きます」

 ――クジは?

 「やっぱり引かないといけないかなと思っています。そういう責任ある立場になってしまったので」

 ――そういう責任ある今の立場をあらためて感じるか

 「本当に身が引き締まるいうか。立場というより、勝つこと、優勝させること、建て直すこと。そこにしか集中できていないです」

 ――ファンにメッセージを

 「どういう結果になるか、自分に何ができるか。本当に変えることができるのか。正直、わかりません。けれど、建て直すために、勝つために、ぼくが全力を尽くすこと。そこだけは本当に頑張りますので。温かく見守っていただければ」

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