菅野粘投6回2失点も無援…原監督「0点じゃいけませんね」

[ 2015年10月16日 22:50 ]

<ヤ・巨>4回1死二、三塁のピンチにマウンドへ向かった原監督(左)は菅野らに声をかける

セ・リーグCSファイナルステージ第3戦 ヤクルト2―0巨人

(10月16日 神宮)
 粘る投手を打線が援護できない。巨人はシーズン中に何度も繰り返した展開で2試合連続の零敗を喫した。冷たい雨の中で原監督は「0点じゃいけませんね」と嘆くしかなかった。引き分けさえも許されない崖っぷちに追い込まれた。

 先発の菅野にとっては悪条件がそろっていた。ヤクルトには今季4戦全敗、プロ入り後未勝利の神宮球場、そして中4日での登板。それでも6回2失点と先発の役割は十分に果たしたが「0点に抑えていれば負けない」と責任をかぶった。

 是が非でも援護したかった打線は初回2死一、三塁と好機をつくりながら長野が中飛に倒れた。4回には1死三塁から亀井、村田が凡退して無得点。長野は「次勝つしかない」と必死に気持ちを切り替えた。

 外野飛球で三塁走者がタッチアップの体勢を取れず、ランエンドヒットのサインで打者が空振りして併殺を喫するなど流れを引き寄せることができなかった。

 3年前のCSでは3連敗から3連勝して日本シリーズに進んだ。原監督は「状況というものを理解した上で戦う」と話した。挑戦者の真価が問われるのはこれからだ。

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2015年10月16日のニュース