阪神、新体制発足へ 山口投手コーチら5人が退団

[ 2015年10月16日 07:50 ]

退団が決まった山口高志投手コーチ

 阪神は15日、山口高志投手コーチ(65)、中西清起投手コーチ(53)、山脇光治外野守備走塁コーチ(53)に今季限りの契約であることを伝えた。また、すでに退団の意思を伝えて了承されていた風岡尚幸守備走塁コーチ(47)、関川浩一打撃コーチ(46)も発表された。

 阪急で速球派投手として活躍した山口コーチは03年に就任。2軍で伸び悩んでいた藤川を指導して飛躍へ導いた。05年から4年間はスカウトを務め、09年にコーチ復帰後は真弓、和田両監督を支えた。

 中西コーチは04年の就任から12年間に渡って投手陣を指導した。05年にはブルペン担当として鉄壁の救援陣「JFK」の確立に貢献。2軍を経て1軍復帰した13年からはドラフト1位で入団した藤浪を巧みな英才教育でエースへ育てた。

 山脇コーチは引退翌年の96年に就任。スコアラーを2年間務めるなど一度もチームを離れずに貢献し、今後もスタッフ転身が見込まれる。関川コーチは今季の打撃不振の責任を取る形で既に辞意を固めていた。風岡コーチはオリックスの来季内野守備走塁コーチに就任する見通しだ。

 阪神は今季まで4年間指揮した和田監督が既に退任。CS敗退の決まった12日夜、OBの金本知憲氏(47=スポニチ本紙評論家)に来季監督就任を正式要請し、同氏は「今週末には結論を出す」と熟考の姿勢を示した。高野栄一球団本部長は新監督決定前の今回の通告について「退任されるコーチはタイガースのために大変尽力してくれたが、チーム成績を考えて決めた」と説明。新体制発足へ向けた助走に入った。

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2015年10月16日のニュース