2打点の阿部、お立ち台で語る「関本選手、19年間お疲れさまでした」

[ 2015年10月12日 17:22 ]

<巨・神>6回1死一、三塁、右前適時打を放ち吠える巨人・阿部

セ・リーグCSファーストステージ第3戦 巨人3―1阪神

(10月12日 東京D)
 初回の先制中犠飛に続いて、6回には1死一、三塁から貴重な追加点となる右前タイムリー。巨人をCSファイナルに導いた“打の主役”阿部が、試合後のお立ち台に立った。

 3―1と2点リードで迎えた最終回に守護神・沢村が連打を浴び、一打同点のピンチもあったが、何とかしのいで勝利。その瞬間をベンチで迎えた主砲は「やっぱり阪神も粘り強いなと思って、最後までドキドキしました」と振り返ると、続いて自ら「そして、この場をお借りして、関本選手は同級生ですから…引退するということで、本当に19年間お疲れさまでしたと言いたいです」と今季限りでの現役引退を表明している阪神・関本について切り出した。「同年代ですし、すごく思い入れがたくさんあった選手だったので、すごく寂しいです」と遠くを見つめるように話した。

 阪神・関本は「6番・三塁」で先発し、フル出場。三振、三振、右飛と3打数無安打に終わり、9回にはチャンスに打席が回って来る可能性もあったが、2死二、三塁で5番のマートンが遊ゴロに倒れ、見せ場は来なかった。

 関本は高卒でプロ19年目、阿部は大卒で15年目だが、関本が1978年8月、阿部が1979年3月生まれの同学年。CSファイナル進出の喜びに負けないぐらいの寂しさにしみじみ。

 それでも「この東京ドームに戻って来れるのは日本シリーズしかないので、必ず戻って来れるように頑張ります!」と声を張り上げた阿部。敗れた阪神、そして関本の分も敵地・神宮で暴れることを誓った。 

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