崖っぷちで踏みとどまれない阪神 歴史を変える白星なるか

[ 2015年10月12日 08:25 ]

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージはセ、パ両リーグがそろって第3戦へともつれた。ファイナルステージ進出を懸けた12日は両チームが「負けられない」重圧と戦うことになる。過去のポストシーズンで、巨人、阪神、日本ハム、ロッテは「負けたら終わり」の試合(相手が王手、もしくは両チームが王手)でどんな結果を残してきたのか。セは07年のCS開始以降、パは04年のプレーオフ開始からの成績を調べた。

◇日本ハム 5勝6敗 勝率・455

 04(1S)(西)● →○●

☆07(2S)(ロ)○●○● →○

 08(2S)(西)●●○○●→●

 09  日本(巨)●○●○●→●

 11(1S)(西)● →●

 12  日本(巨)●●○○●→●

☆14(1S)(オ)○● →○

(2S)(ソ)●●○○●→○●

 15(1S)(ロ)● →○?

◇ロッテ 7勝2敗 勝率・778

☆05(2S)(ソ)○○●● →○

☆07(1S)(ソ)○● →○

(2S)(日)●○●  →○●

☆10(2S)(ソ)●○●● →○○○

☆13(1S)(西)○● →○

(2S)(楽)●●○● →●

◇巨人 6勝6敗 勝率・500

 07(2S)(中)●● →●

 08  日本(西)●○○●○●→●

 10(2S)(中)●●●  →○●

 11(1S)(ヤ)● →○●

☆12(2S)(中)○●●● →○○○

 13  日本(楽)○●●○●→○●

 14(2S)(神)○●●● →●

◇阪神 2勝5敗 勝率・286

 07(1S)(中)● →●

 08(1S)(中)● →○●

 10(1S)(巨)● →●

 13(1S)(広)● →●

 14  日本(ソ)○●●● →●

 15(1S)(巨)● →○?

 ☆印はステージ突破や日本一、つまり「サバイバル成功」だ。パは「下克上のロッテ」がやはり高勝率だが、日本ハムも昨季から攻勢に転じており面白い。

 セでは、巨人は3連敗後の3連勝で中日を破った12年ファイナルSが光る。一方の阪神は、崖っぷちの状況を切り抜けてステージ突破した経験が一度もない。08年ファーストSは初戦黒星の後、第2戦に鳥谷の2本塁打などで快勝したものの、第3戦は藤川がウッズの2ランに沈んだ。退任が決まっていた岡田監督の号泣が印象深い。

 阪神は日本シリーズでも崖っぷちで踏みとどまれない。初出場の62年は2勝1分けから4連敗し、05年は4戦全敗、昨季も1勝後の4連敗に散った。64、03年は3勝2敗からの逆転敗退。85年の日本一は4勝2敗で、相手の西武に王手を許さないものだった。

 08年以来の●→○で第3戦に向かう阪神。歴史を変える1勝が見られるか。(和田 裕司)

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