牛島氏がセCSを占う 巨人“心理的有利”東京Dで虎に11勝2敗

[ 2015年10月10日 08:10 ]

巨人のマイコラス

 巨人、阪神とも戦力的に大きな差はないように思う。巨人はマイコラス、菅野の先発2人が今季、阪神戦の防御率が1点台。阪神戦5勝のポレダも控えており、その存在だけで相手に目に見えないプレッシャーをかけることができる。加えて東京ドームでの阪神戦は11勝2敗。これも心理面では巨人側に有利に働く。

 短期決戦。マイナス材料が出ると、チームの雰囲気は悪くなる。阪神は右内転筋痛の守護神・呉昇桓(オスンファン)が間に合わなかった。加えて和田監督の退任も決まっている。チーム内がばたついている印象があるし、士気にも影響するだろう。CS進出も、自分たちの勝利ではなく広島が敗れたことで決定した。そこからいかに気持ちを高め、戦う態勢を整えられるか。初戦、藤浪で勝って嫌な流れを変えたいところだ。

 ファイナルSで待ち受けるヤクルトは、投打のバランスが一番いい。短期決戦では打線が沈黙したまま終わってしまうケースもあるが、川端、山田、畠山の「3本の矢」がそろって打てなくなるとは思わない。シーズン同様、相乗効果を発揮しながら戦うだろう。(牛島和彦=スポニチ本紙評論家)

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2015年10月10日のニュース