阪神CS進出なら…藤浪“開幕投手”濃厚「できる限り万全の準備」

[ 2015年10月6日 11:45 ]

CSで雪辱を期したい阪神・藤浪

 先手必勝を狙うなら、“開幕投手”は若きエースがふさわしい。阪神がクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした場合、ファーストステージ初戦となる10日の巨人戦(東京ドーム)の先発は藤浪晋太郎投手(21)の起用が最有力になった。今季14勝(7敗)の勝ち頭を先陣に短期決戦に臨む構えだ。

 初戦の占めるウエートは大きい。勝てばファーストS突破へ王手をかける一方、敗れれば一気に背水へ追い込まれる。レギュラーシーズンとは違ってセ・リーグのCSに予告先発はない。報道陣の質問に中西投手コーチも「それは言えんな」と煙幕を張った。

 それでも大一番のマウンドを託せるのは、この男しかいない。「(7日の)広島の結果次第ですが、自分のやれることを最低限やりたいと思う。できる限り万全の準備ができるようにしたい」。今季最終戦を任されながら5回4失点で7敗目を喫した4日の広島戦(甲子園)後、確定させられなかったCSへの意気込みを問われて藤浪は言葉を絞り出した。

 まだ今季の戦いは完全に終わっていない。「日本一」へつながる道も途絶えていない。10日までは中5日の間隔が空く。しかも、4日は5回95球で交代。調整の時間としては十分だ。3年目の今季は中5日登板した11試合で5勝4敗、防御率2・58。調整期間の長短が影響を及ぼす心配は無いと見ていい。

 今季、東京ドームの巨人戦では4度の先発で0勝4敗、防御率3・94。分の悪さも一発勝負の短期決戦では関係ない。昨秋も巨人とのファイナルステージ初戦に7回1失点で勝利。チームを勢いに乗せ、4連勝撃破への起点となった。奇跡の逆転日本一を勝ち取るには、昨年の再現を期待するしかない。

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2015年10月6日のニュース