西武・秋山に他球団“参りました” 大谷は「特別力を入れて投げる」

[ 2015年10月2日 07:16 ]

<オ・西>シーズン最多の215安打を達成し、記念のボードを掲げる秋山

パ・リーグ 西武1-4オリックス

(10月1日 京セラD)
 西武・秋山とハイレベルな首位打者争いを展開してきたソフトバンク・柳田は、好敵手の快挙に「凄いですよ。凄い。あれだけ注目されている中で、結果を残せる。尊敬します」とうなった。

 対戦する他球団にとって、秋山はまさにアンストッパブル(止められない)な存在だった。対戦打率・374。球団別で最多の40安打を献上した楽天・田口バッテリーコーチは「ストライクゾーンで打ち取れない。際どいところはファウルで逃げるし、バットに当てる技術が凄い」と脱帽だ。

 今季の秋山はパ5球団全てで打率3割以上。交流戦でも・432とまんべんなく打ちまくった。打率・327、36安打を許したロッテの伊東監督は「バットの無駄な動きがなくなった。構えたところからそのまま出てくる。どの球種、コースでも同じようなタイミングで打っていた」と分析。さらに「追い込まれてからは逆方向に打つ技術があり、穴がない」と評した。

 相手は好打者。ならば内角を厳しく攻めれば――という単純な話でもない。捕手の田村は「昨季までは内角に弱点があったけど、今季は追い込んでからの内角球を逆方向に打たれた。手が付けられなかった」。

 そんな中で秋山を封じ込めたのが日本ハム・大谷だ。今季は20打数3安打の打率・150。長打は1本もなく5三振を奪った。ただ、対戦を振り返る言葉は正直だ。「自分のポイントだけで打っているので、なかなか抑えにくい。良い打者なので特別、力を入れて投げる。相性が良いのはたまたまだと思う」。スーパー右腕にとっても、2015年の秋山はまさに脅威の存在だった。

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