クルーズ激走に燃えた!ロッテ CS圏浮上 残り5戦2勝で決定

[ 2015年10月2日 05:30 ]

<日・ロ>6回1死満塁、遊ゴロを打ったクルーズは一塁へ激走。右太腿を痛めベンチへ

パ・リーグ ロッテ10-2日本ハム

(10月1日 札幌D)
 ロッテが主力の負傷離脱と引き換えに3位に再浮上した。4回1死満塁から福浦が押し出し四球を選んで1―1の同点に。続くクルーズが遊ゴロ併殺に打ち取られたかと思われたが、一塁はセーフの判定となり、勝ち越しに成功した。懸命に走った代償としてクルーズは右太腿を痛め、そのままベンチへと退いた。

 助っ人の姿にチーム全体が奮い立った。「体を張ってくれたプレーで点が入り、あれでベンチは盛り上がった」と伊東監督。5回と6回に2点ずつを奪うと、9回には一挙4点を奪って勝負を決めた。野手だけじゃない。先発のエース・涌井の闘争心にも火が付いた。「負けられない試合だし、必死で点を取ってくれたというのは感じた」。2回に中田にソロを浴びたが、3回以降は失点を許さなかった。7回3安打1失点で14勝目。チームを4連勝に導いた。

 クルーズは札幌市内の病院で「右太腿裏の軽度の肉離れで全治10日」と診断され、早ければCS中にも復帰する見込みだ。チームは残り5試合で2勝すればCS進出が決まる有利な状況となったが、誰一人として気を緩めてはない。清田は「2連勝で決めたい。一つも落とさないつもりで戦う」と言い切った。

 左手薬指と小指の骨折で離脱している角中もCS中の復帰を視野に入れてリハビリに励んでいる。負傷した仲間を再び迎え入れるためにも、3日の楽天戦(QVCマリン)で最短で2年ぶりのCS切符をつかむ。 (重光 晋太郎)

 ▽ロッテCS進出条件 ロッテは69勝68敗1分けで残り5試合、西武は69勝69敗5分けの勝率5割で全日程終了。両チームが勝率5割で並んだ場合は、リーグ規定により直接対決で勝ち越しているロッテ。そのためロッテは2勝もしくは1勝2分けなど最終勝率5割以上を確定させた時点で、3日にもCS進出が決まる。

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2015年10月2日のニュース