マー君 ワイルドカードいける!先発復帰 13勝逃したけど…

[ 2015年10月2日 05:30 ]

<ヤンキース・レッドソックス>5回を投げ4失点の田中。13勝目は逃したがワイルドカード先発へ手応え

ア・リーグ ヤンキース5―9レッドソックス

(9月30日 ニューヨーク)
 右太腿裏の張りを訴えていたヤンキース・田中将大投手(26)が30日(日本時間10月1日)、レッドソックス戦で先発復帰し、5回5安打4失点で勝ち負けは付かず、13勝目はならなかった。レギュラーシーズン最後の登板を白星で飾れず「全然ダメでした。全部が良くなかったですね。グチャグチャでした」と振り返る一方で、努めて前向きにこう言った。

 「正直言って、試合のレベルできょう投球できたところが、今後の自分の状態にも自信を持てる。(次の)登板まで、いい調整ができるんじゃないかと思います」。初回2死から安打と四球を許し、ショーに3ランを浴びた。3者連続で3ボールとカウントを悪くして失った先制点。強風の影響もあって制球を乱し、95球中ストライク56球で、ストライク率58・9%と今季初めて60%を切った。それでも4、5回はスプリットとツーシームが決まり3者凡退。尻上がりに調子を上げ、降板した。前回18日のメッツ戦から中11日と間隔が空いたが、「投げている時には気にならなかった」と手応えを口にした。

 メジャー2年目は12勝7敗、防御率3・51。試合は延長戦で敗れ、球団通算1万勝を達成できなかった。さらに地区優勝をブルージェイズにさらわれ、地区優勝を逃した中で勝率上位2チームが1試合で争うワイルドカード(WC)ゲーム進出決定も持ち越し。それでも6日(同7日)のWC進出は目前で、田中は中5日で迎える。ジョー・ジラルディ監督は「全く心配ない」と期待を寄せ、エース右腕も「まだ仮定の話ですけど、そこ(WC)に向けて気持ちの部分も体の部分もしっかり準備をしていくだけ」と誓った。楽天を日本一に導いた13年以来の短期決戦で真骨頂を見せる。(ニューヨーク・春川 英樹)

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