阪神、金本氏に監督就任を正式要請 南球団社長が極秘会談

[ 2015年10月2日 05:00 ]

阪神から正式に来季監督就任要請を受けたOBの金本氏

 阪神は1日、来季の新監督候補として一本化しているOBの金本知憲氏(47)に兵庫県内のホテルで正式に監督就任を要請した。交渉には南信男球団社長らが臨み、数時間にわたって会談を持ったもようだ。前日9月30日に、坂井信也オーナーと南社長のトップ会談で金本氏への就任要請を決定したばかり。電光石火の交渉で球団としての誠意を示した。

 チームは3年連続で9月まで優勝争いに加わりながら、お決まりのように今季も失速した。抜本的な改革を迫られていることは、明らかだ。主力選手にはベテランが多く、投打の主軸も助っ人勢が占めるというチーム構成。中長期的な視点で編成を考えた場合、スムーズな世代交代を進めることが急務となっている。

 そのためには、金本氏が腰を据えたチームづくりを行える環境が必要不可欠。前任の和田監督が11年オフに契約を交わした際には3年契約を結んだ。金本氏に提示される契約年数も「3年」が目安になるとみられる。

 この日の会談では、お互いの意向を伝えたと見られ、その内容を基に電鉄本社―球団内で再び契約内容を審議する。現体制はクライマックスシリーズ進出へ向けた最後の戦いが続いているため、今後も水面下での作業が予想されるが、新体制へ向けた組閣作業も進めていく必要がある。再建を託したい球団の思いに対し、金本氏がどんな結論を出すかが注目される。

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2015年10月2日のニュース