阪神 金本氏に長期契約提示へ 世代交代重視“最低3年”濃厚

[ 2015年9月29日 05:59 ]

金本氏

 来季新監督候補をOBの金本知憲氏(47)に一本化している阪神が、同氏に対し長期契約を用意していることが28日、分かった。

 金本新監督誕生へ、虎が誠心誠意を尽くす。CS進出を目指し戦う現体制に配慮し、時期を見て就任要請する見通しを立てている。来るべき交渉におけるカードの一つが、長期政権を託すというプランだった。

 今季の阪神はシーズン終盤で優勝争いを繰り広げたとはいえ、例年同様に9月から失速した。実績十分のベテランと優良助っ人によるチームづくりは、過渡期にさしかかっていると言っていい。今後、スムーズに世代交代を進めるためには、若手選手の積極起用が必要不可欠。育てながら勝つという大命題をクリアするためにはやはり、最低3年という期間を保証する必要があるだろう。

 2012年に和田監督が就任した際にも、3年契約を結んでいた。昨秋、球団史上初めてクライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、9年ぶりの日本シリーズ進出を果たした和田監督は昨季限りで3年契約を満了。新たに単年契約を結んで4年目に臨んでいたが、10年ぶりのV奪回はならなかった。

 すでに和田監督は辞意を固め、球団にも伝えたと見られる。30日にも南信男球団社長と坂井信也オーナーが和田監督の去就について話し合い、その席上で退任を正式決定する方針をこの日までに固めた。承認後すみやかに発表し、新体制への移行に着手する見込みだ。

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2015年9月29日のニュース