巨人 タイムリー欠乏症…リーグ4連覇風前のともしび

[ 2015年9月29日 05:35 ]

<神・巨>7回表、ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督(中央)

セ・リーグ 巨人0―2阪神

(9月28日 甲子園)
 ベンチ最前列で身を乗り出し、逆転を祈るナインの思いも届かない。巨人が今季を象徴するような零敗を喫し、後がなくなった。8回に坂本、9回には大田にネクストバッターズサークルで言葉を掛けた原監督は「0点ですから。何とかタイムリーを(打って)、ホームを踏まないと野球に勝利はないですね」と嘆いた。

 初回にポレダの暴投と片岡の失策が絡んで2失点。抵抗できずに迎えた8回2死一、二塁。坂本のバットは快音を発したが、打球は左翼手のグラブに収まった。「捉え方はよかったですけど結果はアウトだったので」。9回2死二、三塁では大田が投ゴロ。今季15度目の零敗となった。

 寺内のバント失敗が響いた前日の敗戦後。指揮官は「みんながカバーしないとね」と坂本、長野の名前を挙げて奮起を求めた。だが、この日も主将の坂本、成長株の大田が、仲間のミスを帳消しにする絶好機を生かせなかった。

 「連敗で状況が厳しくなった」との問いに「可能性がある限り“そうですね”という同調はありませんね」と原監督は目を見開いた。リーグ4連覇が風前のともしびとなった中で、意地を見せられるか。(大林 幹雄)

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2015年9月29日のニュース