マイコ、助っ投セ界一!10連勝でヤクルトのM灯阻止!

[ 2015年9月25日 05:30 ]

<巨・広>力投するマイコラス

セ・リーグ 巨人2―0広島

(9月24日 東京D)
 まだまだ余力を感じさせた。7回2死。巨人・マイコラスは91球目、この日最速の154キロ直球で野間から空振り三振を奪い、気持ち良さそうに汗を拭った。8回1死一、二塁で救援陣にバトンを渡したが、7回1/3を無四球で5安打無失点と十分すぎる内容だった。

 セ・リーグ外国人新記録の10連勝。1年目の外国人では両リーグ最長記録だ。「春先にした過ちを繰り返さないようにと気をつけていた。その通りできた」。くしくも相手はセ・リーグで唯一白星がなかった広島。開幕当初、日本の野球への適応に苦しみ5月までに2戦2敗を喫した。それ以来の対戦での初白星は進化の証といえる。

 「球が高くなり、追い込んでから痛打されていた」という直球の制球を磨き直したことで落差のあるカーブがより生きるようになった。他球団のスコアラーは「踏み出す左足が着地するタイミングが他の投手より遅い独特のフォーム。腕が遅れて出てくるように見えるからタイミングが狂う」と話す。加えてバント処理や自らのバント、打撃など序盤にミスが目立った課題を克服している。

 この日も6回に二塁打を放った。6月までは20打数無安打だったが、7月以降は26打数6安打、打率・231。次打者・立岡のバントの構えで飛び出しアウトになったが、マウンドで挽回し「ミスをしても切り替えることができた」と振り返り、原監督も「変化球も直球も見事」と絶賛した。

 チームは4連勝で、東京ドームでは12年に並ぶ最長の11連勝。その本拠地で、26日から2ゲーム差で追う首位ヤクルトとの2連戦を迎える。原監督は雌雄を決する戦いに「地の利を存分に使って暴れたい」と誓った。 (大林 幹雄)

 ≪27年ぶり3人目≫マイコラス(巨)が6月20日の中日戦から10連勝を達成。外国人のシーズン10連勝以上は64年スタンカ(南海)の11連勝、88年郭泰源(西)の10連勝に次ぎ27年ぶり3人目。来日1年目およびセの助っ人では初の2桁連勝となり、スタンカが持つ外国人最多記録に王手。また、巨人投手のシーズン10連勝以上は、02年上原浩治の10連勝以来12人目で19度目。巨人入団1年目では
42年 藤本 英雄 10連勝
62年 城之内邦雄 10連勝
66年 堀内 恒夫 13連勝
99年 上原 浩治 15連勝
に次ぎ5人目だ。なお、球団記録は51年松田清の19連勝。

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