中日・和田、涙の引退試合 2回に左前打、谷繁適時打で先制ホーム踏む

[ 2015年9月24日 20:08 ]

<中・神>5回無死、現役最後の打席を終えた和田は花束を手にファンにあいさつ

セ・リーグ 中日―阪神

(9月24日 ナゴヤD)
 今季限りでの現役引退を表明している中日の和田一浩外野手(43)が24日、ナゴヤドームで行われた今季ホーム最終戦の阪神戦で引退試合に臨み、2回に安打を放って先制のホームを踏むなど3打数1安打で19年間のプロ野球生活にピリオドを打った。

 「5番・左翼」で先発した和田は試合開始直前、敵地まで駆けつけた左翼スタンドの中日ファンに頭を下げて挨拶。すでに心なしか目が潤んでいるようにも見えた。初回、1死から大和のフライを処理し、2回には2死満塁のピンチで阪神先発投手の秋山が放った痛烈なライナーをしっかりキャッチした。

 2回に回って来た第1打席では、カウント2ボール1ストライクからの4球目を叩き、左翼線にシングルヒット。谷繁兼任監督の左前打で先制のホームを踏んだ。この回の打者10人目として回って来た第2打席では2死満塁で空振り三振に終わったが、5回に先頭打者として回って来た第3打席は遊撃へのゴロとなり、ここで“お役御免”となった。

 ベンチに引き上げる際、大きく息を吐いた和田は、阪神・鳥谷に続いて4人の子どもたちからも花束を受け取り、こらえ切れずに涙。ベンチで見つめる谷繁兼任監督もその目を潤ませた。

 「体が壊れてもいいので目いっぱいやりたい」と現役ラストマッチについて話していたベンちゃん。惜しまれながら静かにバットを置いた。

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