西口 晴れやか引退会見 やり残したことは「ノーヒットノーラン」

[ 2015年9月23日 12:17 ]

笑顔で引退会見を行う西口

 今季限りで現役を引退する西武・西口文也投手(42)が23日、埼玉県所沢市のの球団事務所で会見を行い、「今、思えばやっとけばよかった」と3度にわたってノーヒットノーランの快挙を逃したことを心残りに挙げた。

 前日にイースタン・リーグ楽天戦(西武第2)で2軍戦最後のマウンドに上がり、試合後は「最後になるかもしれないという気持ちで投げた」と話していた西口。一夜明けたこの日はスーツ姿で会見に登場し、「私、埼玉西武ライオンズの西口文也は今シーズン限りで引退します」と穏やかな表情で現役生活にピリオドを打つことを宣言した。

 「気分は晴れやかです。表明してホッとした感じです」と言葉通り晴れ晴れとした表情を見せた西口。13、14年は1軍未勝利で、今季も1軍登板は1試合のみに終わり、「年間通じて1軍で活躍できなかったので、夏過ぎから覚悟を決めて、決断したのは9月に入ってからです」と決断の背景を説明した。

 1994年ドラフト3位で立正大から西武に入団。96年から7年連続2桁勝利を挙げるなど21年間で182勝を積み重ねた。西武一筋のプロ生活でやり残したことを問われると、「思い出すのはノーヒットノーラン」と“幻のノーヒットノーラン”を挙げ、「今思えばやっとけばよかった」と正直な心情を吐露。さらに「日本シリーズで1回も勝てなかったので勝ちたかった」と付け加えた。

 名球会へあと18勝届かなかったが、「悔いはない」と200勝へのこだわりは口にせず。最後は「ライオンズは昔から投手王国。先発投手がしっかりして、数多く優勝を積み重ねてほしい」と後輩たちへエールを送った。

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2015年9月23日のニュース