巨人2軍6年ぶり優勝!岡崎監督、8回逆転劇に「うるっときた」

[ 2015年9月22日 18:29 ]

イースタン・リーグ優勝を決め、胴上げされる巨人・岡崎2軍監督

イースタン・リーグ 巨人5―3DeNA

(9月22日 ジャイアンツ球場)
 巨人2軍が、イースタン・リーグ、DeNA戦(ジャイアンツ球場)に5―3で勝利し、6年ぶり24回目のリーグ優勝を果たした。10月3日のファーム日本選手権(サンマリン宮崎)でウエスタン覇者のソフトバンクと対戦する。

 優勝が決まると、スタンドから次々に橙色の紙テープが投げ込まれた。超満員の3450人が詰めかける中、マウンド付近で7度宙に舞った岡崎2軍監督は「去年はあまりにも無様な惨敗を喫した(7チーム中6位)。今年は育成よりも勝利に重きを置いた。3月14日の開幕戦から“優勝しよう”と1つの目標を立てて優勝することができました」と充実の表情で振り返った。

 2―3の8回1死一塁から辻が左前打でつなぎ、2死二、三塁から相手の暴投で同点に追いついた。なお2死三塁から和田が左翼線へ勝ち越し二塁打。和田は開幕からしばらく4番で起用されながら、シーズン終盤に調子を落とし、スタメン落ちも味わった。この日は「8番・二塁」で出場し、優勝を決める殊勲打を放ち「力不足でチームに迷惑をかけたけど、ああいう場面で1本打って自信になる」と笑みを浮かべ、同監督も「あの打席のためにずっと4番で使っていたようなもの。8回の攻撃は少しうるっときました」と称えた。

 今季は2軍活性化の取り組み「GIIプロジェクト」を立ち上げ、観客動員は昨年から大幅に増加。この試合を含め本拠・ジャイアンツ球場で行われた50試合で計5万4728人を動員し、48試合で3万8882人だった昨季より約1万5千人増加。1試合平均は1095人で昨季の810人より約200人も増え、ファンの大声援も優勝の原動力となった。この日も3点を追う7回の攻撃前に観客がオレンジ色のジェット風船を飛ばし、逆転ムードを高めた。久保博球団社長は「球団ができるのはお客さんを入れて緊張感がある中で選手にプレーしてもらうこと。GIIプロジェクトは来年以降も続ける。選手も励みになってるみたいだし、良い循環につながっている」と語り、同監督も「たくさんの目の中で、責任とやりがいを感じながらプレーできました。きょうは僕も少しだけ緊張しました」と感謝した。

 原監督は「去年非常に悔しい思いをして、岡崎2軍監督と勝ちにこだわる野球をしたいと(話した)。野球は勝ち負けが非常に大事。戦いながら育てるというのは素晴らしかったと思います」と賛辞を贈った。1軍は混戦のセ・リーグで優勝争いの佳境を迎えている。岡崎2軍監督は「もう一つの目的があります。いま、一軍は最後の力を振り絞って必死に戦っています。その戦力になれる選手を1人でも多く供給できるように、また明日から戦っていきます」と話した。

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2015年9月22日のニュース