小笠原夫人が思い明かす 打球が飛ばなかった1年目 よくここまで…

[ 2015年9月22日 09:55 ]

美代子夫人(左)、と小笠原

セ・リーグ 中日0-4巨人

(9月21日 ナゴヤD)
 中日・小笠原の妻・美代子さんがスタンドで最後の雄姿を見届けた。2人はプロ入り直前に結婚。19年間、全力で支えた夫への思い、周囲への感謝をスポニチ本紙に寄せた。

 盛大に送り出していただき、皆さまに本当に感謝しています。実は特段、感傷的なものはないんです。ここ何年かはずっと「今年で終わりかもしれない」という気持ちで見ていました。いつも平たんな気持ちで、というのはうちの家訓みたいなもの。山を登って頂上に着いて、ゆっくり麓に下りてきた感じです。

 思い出すのは1年目(97年)の名護キャンプのフリー打撃。飛ばなかったんですから、打球が。3年持つか分からないような状態でしたから、よくここまで頑張ったと思います。日本ハムでは、06年にWBCで優勝して帰ってきて開幕戦の第1打席で打ったホームラン、巨人では13年に日本ハム戦で放った代打サヨナラ本塁打。中日では最近のヤクルト戦での決勝打が印象に残っています。

 2人の娘、特に上の子は凄く野球が好きになりました。パパが1軍にいなくても試合を見に行くほど。野球を見る楽しみを残せたのはよかったです。主人が出ている時はずっとド緊張で見ていました。いつも主人の全力モードに引き込まれる感じでしたね。

 今後も野球と関わっていきたいでしょうから、また全面的にバックアップできる環境に置かれたら幸せだなと思います。

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2015年9月22日のニュース