原監督 3三振の坂本に喝「キャプテンがクルクル三振している」

[ 2015年9月21日 05:30 ]

<中・巨>9回2死、坂本は空振り三振に倒れ最後の打者に

セ・リーグ 巨人0-5中日

(9月20日 ナゴヤD)
 日に日に、敗戦の重みが増す。しかも2連敗。巨人・原監督は「なかなか、ジャイアンツの“表”が出なかった。全体的に“裏”が出た」と悔しさを押し殺すように話した。

 取りこぼしたくない下位球団との対戦で不覚を取った。高木勇の乱調も痛かったが、指揮官が敗因と強調したのは坂本の3三振。「こういう時こそ、キャプテンがクルクル三振しているようじゃ話にならないね」。若松の前に今季3敗目を喫した貧打の象徴に挙げた。

 山本チーフスコアラーは若松を「チェンジアップは、きそうでこない(タイミングが取りづらい)のが特徴。腕の振りがいいから真っすぐも速く感じる。制球もいい」と分析。狙い球を絞り、コンパクトなスイングで捉えなければならないところで、2つの空振り三振と三ゴロに倒れた坂本の打撃は淡泊に映った。

 名古屋移動前の新横浜駅。原監督は、親交のあるジョーンズHC率いるラグビー日本代表のW杯・南アフリカ戦勝利に「テレビで見た。凄い試合だったね。感動した」と興奮気味に話した。リーチ主将を中心に、体格差や地力に勝る相手と対じした「逆境」をはね返す白星。一方、巨人は3位の「逆境」を抜け出す勢いが出てこない。

 2割4分台のチーム打率にあえぐ打線で・276と奮闘する主将を「必死でやっている」と認めるのも原監督。だからこそ「こういう時こそキャプテンが引っ張らないといけませんね」と残り10試合でのさらなる奮起を促した。坂本も思いは同じ。「1打席でもいい状況になるように、やらないといけない。このままでは駄目なのは分かっている」と責任感を口にした。 (大林 幹雄)

 ▼巨人・川相ヘッドコーチ(打線に)初回の攻撃でどう攻略するかという姿が見えなかった。打っていくんだという意志を感じるスイング、プレーをしてほしいし、そうなるよう指導していく。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月21日のニュース