初のスライド登板何のその 大谷14勝目!「配球に応えられた」

[ 2015年9月19日 22:05 ]

<日・西>お立ち台で笑顔の大谷(左)と近藤

パ・リーグ 日本ハム6―1西武

(9月19日 札幌D)
 日本ハムの大谷が2安打1失点、さらに11奪三振と西武打線を圧倒して完投で両リーグトップの14勝目をマークした。

 大谷は当初17日のロッテ戦に先発の予定だったが、雨で流し、この試合がプロ初のスライド登板。さらに2日のロッテ戦から2連敗中。どのような投球を見せるか、いつも以上に注目が集まったが、終わってみれば誰もがうなる139球だった。

 初回に四球、2回には自身の失策でそれぞれ走者を許したが、無失点の立ち上がり。3回はこの試合で初めて三者凡退に切って取ると、栗山、中村、メヒアの中軸を迎える4回は三者三振でイニング終了。

 その後も158キロのストレートを投げたかと思えば、続く投球では100キロ台のスローカーブと西武打線を翻ろう。このまま今季4度目の完封勝利、そしてあわや無安打無得点の大記録かと思われた6回、2死から脇谷に初安打を許すと、続く栗山にも左翼線への適時二塁打を浴びて失点。しかし、打線の援護にも恵まれた大谷は終盤も危なげない投球を展開し、最少失点で試合を終えた。

 試合後にマイクを向けられた大谷は「奨太さんの配球にしっかりと応えられた」とバッテリーを組んだ大野にまず感謝。この試合で4安打3打点と活躍し、ともにお立ち台に上がった近藤に対しては「僕の投げる試合であまり打ってなかったので、試合前にきょうはお願いしますと伝えていた」とファンの笑いを誘い自身も笑顔を見せた。

 この日の好投で最多勝、最高勝率、最多奪三振、そして最優秀防御率の投手4冠も見えてきたが、「きょうは良いピッチングができたが、次にできるかどうかはわからない。(記録は)後からついてくるものなので、一戦一戦頑張りたい」と大谷は先ほどまでの柔らかい表情を引き締めた。

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