巨人・杉内 右股関節を手術…今季どころか来季開幕も絶望

[ 2015年9月17日 05:35 ]

巨人の杉内

 巨人の杉内俊哉投手(34)が右股関節の手術を受けることが16日、分かった。現在、最終的な手術の日程を調整中で、10月中旬までには関東圏内の病院で行う。全治は不明だが、関係者の話を総合すると、今季は絶望で、来季の開幕にも間に合わないとみられる。

 球界を代表する34歳左腕が大きな決断を下した。杉内は右股関節の痛みを訴え、7月23日に出場選手登録を抹消された。リハビリを続けてきたが、症状は一向に緩和されることがなく、「チームが優勝争いをしている時に情けないよ」と漏らしていた。球団とも話し合い、この日までに手術することを決めた。

 過去には同僚の久保が同箇所の手術を受け、約4カ月後に投球を再開している。しかし、杉内の方が症状が重いという情報もあり、来年の開幕も厳しい。「個人差のある部位で、復帰の見通しは立てにくい」と話す関係者もおり、術後は来季中の復帰を見据えて慎重にリハビリを行っていく。

 初めて痛めたのが、ソフトバンク時代の07年だった。投手にとって股関節は上半身と下半身を連動させる上で最も大切な箇所。当初は投球に支障を及ぼすことはなかったものの、年数を重ねるごとに勤続疲労のような形で負担がかかってきた。

 思うように力をボールに伝えることができず、昨年途中からは直球の球速が130キロ台中盤まで落ちていた。今年6月からは走ることもできない状況が続いている。抹消前、最後の登板となった7月21日阪神戦(甲子園)では6回途中2失点で降板したが、登板前後には足をかばいながら歩くほどで「あの状態で、よくマウンドに上がったよ」と驚く関係者もいた。

 杉内は11年オフに巨人にFA移籍。エースナンバーの背番号「18」を背負い、3年連続で2桁勝利を挙げてリーグ3連覇に貢献した。今季は4年契約の最終年。復帰までには期間を要する手術だが、今季を含めた4年で通算39勝の実績を考慮し、球団側も来季の契約を結んで後押しする。

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2015年9月17日のニュース