バンデン無傷の9連勝でソフトM1!17日、地元舞いだ

[ 2015年9月17日 05:30 ]

<オ・ソ>9勝目を挙げたバンデンハークは工藤監督(右)と笑顔を見せる

パ・リーグ ソフトバンク2―0オリックス

(9月16日 京セラD)
 午後9時49分。ベンチ裏で日本ハムの勝利を見届けたソフトバンク・工藤監督と選手は再び京セラドームのグラウンドに姿を現した。胴上げを信じ球場に残っていたファンは「工藤コール」で迎えた。リーグ連覇はお預けとなったが、マジックを1まで減らしたナインに拍手が降り注ぐ。工藤監督は「最後まで残ってくれた。優勝の胴上げを見たい気持ちだったと思う。みんなの感謝の気持ちでしたね」と話した。

 午後8時52分にオリックス戦勝利を決め、日本ハムが負ければリーグ連覇が決まった。だが、日本ハム戦はまだ7回。大阪市内の宿舎に戻り、祝勝会の会場でテレビ観戦する運びだったが、松田選手会長らから「残りたい」との声が出た。大阪のファンもスタンドで歓喜の時を待っていたからだ。優勝は本拠地・福岡で戦う17日以降に持ち越しとなったが、ファンと一体となって戦う工藤ホークスらしい光景だった。

 連覇に王手をかけたのは先発・バンデンハークの力投だった。5回1死まで完全投球で、8回を4安打無失点。常時150キロを超える直球とカーブを武器に今季4度目の2桁となる10三振を奪った。「試合の中で細川とお互い感じ合い、前の試合よりもカーブを多く投げられた。一球一球。集中した」。入団1年目の開幕9連勝は56年の西鉄稲尾を上回るパ・リーグ新記録となった。

 もう連覇は目前だ。工藤監督は「長いシーズンを戦った結果でその価値は大きい。(地元で)しっかりと勝って優勝したい」と福岡での優勝決定に意欲を燃やした。17日に勝てば65年南海、95年オリックスの9月19日を上回るパ・リーグ最速優勝だ。背番号81が宙を舞う舞台は整った。(福浦 健太郎)

 ≪バンデン史上3人目の無傷9連勝≫バンデンハーク(ソ)が来日初登板から無傷の9連勝。外国人投手の開幕9連勝以上は64年バッキー(神)9連勝、郭泰源(西)が88年10連勝、94年9連勝と2度マークしたのに次ぎ3人目(4度目)だ。また、日本人投手を含め入団1年目の開幕連勝としては66年堀内(巨)13連勝、42年藤本英(巨)10連勝に次ぎ、56年稲尾(西鉄)8連勝を抜くパ・リーグ新記録になった。

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