谷 引退会見「幸せな気持ち」2000本間近でも「惜しいと思わない」

[ 2015年9月16日 14:04 ]

笑顔で引退の心境を語る谷佳知

 今季限りで現役を引退するオリックスの谷佳知外野手(42)が16日、京セラドームで会見を行い、「今は幸せな気持ちです」と晴れ晴れとした表情で話した。

 2000本まで残り73本に迫っていたが、「あまり惜しいとは思わない」とキッパリ。それよりも19年間現役を続けられたことに価値を感じているという。

 元女子柔道選手で、00年シドニー、04年アテネと五輪2大会で金メダルに輝いた妻の谷亮子・参議院議員(旧姓田村)からは「パパの思い通りにやれば」と声をかけられたという。

 プロ生活を歩み始めたオリックスで現役引退することに「(昨年)オリックスに帰ってきた時点でそうなるのかなと思っていた。オリックスで現役生活を終えることができて最高だと思います」と感慨深げに語った。

 引退後は進路は未定だが、指導者を希望。「僕以上の選手を育てていきたいです」と話した。

 谷は昨年、8年ぶりにオリックスに復帰したが、昨季はわずか2安打に終わった。今季はここまで2度の1軍昇格で計10試合の出場にとどまるなど出場機会にも恵まれず、26打数4安打(打率・154)。古傷を持つ右肩への不安もあり、8月5日に出場選手登録を抹消されてからは2軍で調整を続けていた。すでに8月末から瀬戸山隆三球団本部長と何度か話し合い、現役引退の意向を伝えていた。12日に引退する意思を初めて公に表明。「このままいっても、現実的に考えて無理だと思った。球団とも話したが最終的に自分で決めた」と語っていた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月16日のニュース