世那 13K完投!メジャーのドラ1から2奪三振

[ 2015年9月3日 22:56 ]

<日本・カナダ>投打のヒーロー佐藤とオコエ(右)を笑顔でガッツポーズ

 1次リーグの米国戦で5安打完封勝利を挙げた佐藤(仙台育英)が、この日も140球を投げ、5安打2失点、13奪三振の力投で、カナダを下した。

 スーパーラウンド初戦「取るか取らないかで大きく変わるので、勢いのあるピッチャーということで」(大阪桐蔭・西谷監督)任された大事な試合。

 雨の影響で予定より1時間50分遅れで試合が始まった影響もあってか2回、2四球と暴投でピンチを広げ、併殺の間に先制点を失うという展開。「序盤はコントロールがきかなかったが、修正できたのがこの結果につながった」と語ったとおり、走者を出しながらも直球、フォークで三振の山を築く。特に同点に追いついて迎えた3回に1死一、二塁とされたものの、そこから次の回にかけて5者連続三振の圧巻の投球。

 カナダの4番で今年6月の大リーグドラフトでマーリンズから1巡目指名(全体12番目)された主砲・ネイラーからも2三振を奪う力投。8回には「空振りすると思った」フォークに合わせてピッチャーライナーとなったが「すごいバッターだなと思いました」と称えた。

 西谷監督も「ちょっと制球など、本人は満足ではない部分もあると思うが、ゲームを作るのはさすがの一言」とねぎらった。

 ともに無敗だった韓国が米国に敗れたため、この日の勝利で日本は単独首位に。4日の韓国戦に勝てば、決勝進出が決まる。「まず、あしたの一戦です」佐藤の視線も、前に向いていた。

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