藤浪“怪投”単独トップ12勝 自己ワースト9四球「あまりに多すぎた」

[ 2015年9月3日 21:36 ]

<神・広>7回2死満塁、走者一掃の適時二塁打を放ったマートン(手前)を出迎える藤浪(左端)

セ・リーグ 阪神5―1広島

(9月3日 甲子園)
 阪神の藤浪晋太郎投手(21)が3日、甲子園球場で行われた広島戦に先発し、ドタバタ怪投の末、リーグ単独トップとなる12勝目(6敗)をマークした。自己ワースト9四球も、147球を投げて7回を2安打1失点に抑え今季、唯一未勝利だった広島から初勝利。チームの連敗を3で止め、敗れれば首位転落の危機から救った。

 力強さと粗さが交互に顔を出す投球だった。藤浪は自己最多にあと1と迫る12三振を奪いながらも、こちらは自己ワーストを4つも上回る9四球。1点リードの5回には2四球の1死一、二塁で菊池にこの日、チーム初安打となる適時打を許し同点とされた。さすがに野茂英雄(元近鉄)のプロ野球ワースト16四球には遠く及ばないものの、不安定さが目についた。

 それでも6回に阪神移籍後、初めて4番に入った福留のソロ本塁打で勝ち越すと、悪いなりに粘って7回を投げきった。藤浪は降板後、「無駄な四球があまりに多すぎた」と反省の言葉を口にした。

 12勝は3年目で自己新となり、リーグ単独トップに浮上。チームは連敗を3で止め、ゲーム差なしの2位・ヤクルトに0.5差をつけて首位の座を死守した。

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