“秋の福留”だ!勝負の9月 天敵マエケンも平常心で打つ

[ 2015年9月2日 09:45 ]

笑顔でフリー打撃を行う福留

セ・リーグ 阪神 雨天中止 広島

(9月1日 甲子園)
 勝負の9月へ再発進だ。降雨ノーゲームが決まった後、阪神・福留は足早にロッカーへ向かった。「中止だから仕方ない」。表情からは既に次戦へ向けて切り替わっていることがうかがえた。仕切りなおしで迎える9月初戦。2日に対戦する前田健にも平常心で立ち向かう覚悟を示した。

 「(9月は好調でも)何も考えずに、意識することなく普段通りやっていきたい」

 和田監督が「勝負」と位置づける9月戦線。1年前の勇姿は虎党の記憶に新しい。昨年は9月20試合で67打数23安打、打率・343、4本塁打、13打点を記録。昨季9本塁打の半分近い4本を9月に数えた。4打数3安打だった10月の1試合も合わせ、猛虎屈指の“秋男”ぶりが際立つ。1試合の勝敗が重みを持つ大事な季節に強く、頼もしい。

 PL学園の後輩でもある難敵、前田健との対戦へ向けても期待は大きい。今季初対戦だった8月27日では3打数無安打、チームも8回無得点に抑え込まれた。ただ、昨季は8打数4安打(1本塁打を含む)の好相性を誇り、クライマックスシリーズのファーストステージ第1戦でも決勝弾。やはり、秋に打っていた。

 8月11日の中日戦(京セラドーム)でバットを振った際に右手中指を負傷。現在も痛みは残ったままだ。8月22日のDeNA戦から7試合連続で先発出場中だけに個人的には恵みの雨になったかもしれない。3番打者として中軸の一角を担っているだけに打線にとっては必要不可欠な存在だ。対戦打率(・302)がリーグで最も高い広島戦を9試合残していることも“秋の福留”に期待感が高まる要素だろう。(山本 浩之)

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2015年9月2日のニュース