大竹108日ぶり勝利 完全復活!宝刀シュートで竜斬り7回零封

[ 2015年8月30日 08:34 ]

<巨・中>2勝目を挙げた大竹はチームヴィーナスに囲まれ笑顔でガッツポーズ

セ・リーグ 巨人3-0中日

(8月29日 東京D)
 やっと、勝てた。5月13日の広島戦以来の今季2勝目を挙げた巨人・大竹は反省とともに巻き返しへの決意を口にした。

 「貢献できず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。まだ試合はあるので、チームの勝利のために頑張っていきたい」

 抜群の安定感だった。最速146キロの直球に宝刀のシュートで中日打線を牛耳った。6回2死から大島に左前打を浴びるまで無安打。「(無安打の)意識はなかった。走者を出してからが勝負と思っていた」。7回2死一塁ではエルナンデスを遊ゴロ。7回2安打無失点で役目を果たした。

 108日ぶり勝利には2つの収穫があった。1つは今季習得したフォーク。1軍で初めて使い、2回先頭の平田を空振り三振に斬った。「手応えがあった」。これまでも投げていたチェンジアップと違い、鋭く落として空振りを奪え、投球の幅が広がった。

 もう1つ、先発投手陣にとっても大竹の戦列復帰は大きい。10勝でチーム勝ち頭のマイコラスが上半身のコンディション不良で23日に出場選手登録を抹消された。まだ本格的なキャッチボールを再開しておらず、最短9月2日での復帰は厳しい状況。杉内、内海は2軍暮らし。代役だった小山も再調整中で、開幕から調子が上がらず2軍調整が続いていた大竹の復調は先発陣の光となる。

 「非常にメリハリが利いていた。状態が上がってきたように思う」と原監督は称えた。チームは3カードぶりとなる勝ち越し。昨季CS期間中に右肩違和感で戦列を離れていた右腕は「(完封は)頭にはあります。次、頑張ります」と今年は正念場で戦力になると声高らかに宣言した。(川手 達矢)

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