大久保監督辞意の裏側 オーナー現場介入とコーチ陣の間で板挟み

[ 2015年8月30日 11:25 ]

辞任報道を受け報道陣の質問に答える大久保監督
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 「俺は自分からは絶対、辞めない」。楽天・大久保監督は前打撃コーチの田代氏が退団した際、そう話していた。それから1カ月。辞意を固めた裏には、何があったのか。田代氏の退団を発端に三木谷オーナーの現場介入が表面化。打順や起用法など事細かに指示が及んでいたことが明らかになった。

 選手の起用理由を質問しても「球団に聞いてくれ」と返ってくることもしばしば。しかし、今月中旬から返答が変わった。打順の意図を聞くと「コーチに聞いて。俺は関わっていないから」となった。コーチ陣の反発にも遭い、指揮官は板挟みになっていた。

 前監督の星野仙一シニアアドバイザー(SA)とは違い、監督1年生の指揮官が球団首脳に「ノー」と言うのは難しかったのだろう。だが、それが現場の空中分解を招いて、成績不振の大きな要因となった。

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2015年8月30日のニュース