ライアン小川 ベテランの投球に投打で奮起「意気に感じた」

[ 2015年8月26日 22:26 ]

<ヤ・巨>ファンとハイタッチするヤクルト・小川

セ・リーグ ヤクルト4―0巨人

(8月26日 神宮)
 ヤクルトの小川が粘りの123球で今季9勝目を手にした。

 ヤクルトはこの試合に勝てば巨人と入れ替わり2位に浮上。前日の25日にはベテランの石川が3年ぶりの中4日で登板し、チームを勝利に導いた。

 「石川さんのピッチングを意気に感じた。いいかたちで自分につないでくれた」。強い思いを胸にマウンドに上がった小川は巨人・菅野との投げ合いに「ロースコアになる。絶対に粘り勝ち、攻めきる」と試合開始から力強く腕を振り続けた。

 しかし、その気持ちとは裏腹に、初回に2死三塁といきなりのピンチ。阿部を三振に切って取り、これを凌いだが、2回以降も得点圏に走者を背負う苦しい投球となった。それでも、「テンポとリズムを意識しながら強気で押した」と小川はスコアボードに「0」を並べ続けた。

 すると4回に2死満塁と自軍が好機。この場面で打席に立った小川は「集中できていた。チャンスで回ってきたので、何とか食らいつく気持ちでバットを振った」とファウルで5球粘り、押し出しの四球をもぎとった。

 その後も川端の適時打などでこの回一挙4得点。これで投球にも弾みがつき、結局、8回途中、7回1/3を投げて7安打無失点。しっかりと試合をつくって7月21日のDeNA戦からこれで5連勝とした。

 首位・阪神も同日に敗れ、その差3ゲームと射程圏内。「まだまだシーズンはこれから。一戦一戦が大事になるので悔いのない投球をしたい」。頼もしい背番号「29」に大きな声援が送られた。

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